学力低下

今日の新聞の一面。OECDの生徒学習到達度調査によると、日本の子供たち(高校一年生)の学力は低下しているそうです。そして、文部科学省も(やっと)それを認めたとのこと。外から指摘されて渋々認めたようです。前々から、学力が落ちている、と各方面から指摘されていたのに。
ゆとり教育、などという、よくわからないものが何年か前に登場しました。当初から賛否両論、けんけんがくがく。どちらかというと、子供を持っている親からは反対論が多かったようですが、とりあえず、そういう方向で教育課程が組まれたようです。今回のOECDの調査結果は、ゆとり教育批判に絶好の資料を提供したようです。
ゆとり教育が良いのか悪いのか、今回の調査結果だけでは判断出来ないと思います。応用力、読解力、問題解決能力の結果は新聞に掲載されていましたが、低下したとはいえ、ドイツ、フランス、アメリカに比べれば、まだ上です。悲観しなくても良いようですよ。
ところで、独創力、想像力、発想力、そういった力は、伸びたのか、下がったのか?こういう方面の力も調査すると面白いかも。協調性、社会性なんてのも調べたら、もっと面白いかも。親指の運動能力、表情の乏しさ、だったら、だんぜん日本はナンバーワンか。そんなこと無いですよね、きっと。
以前から疑問に思っていたのですが、どこで誰が、そのゆとり教育なるものを提唱し、いったい誰の責任の元で、その方針が決定されたのでしょうか?教育は国家の一大事。国民的な議論が無かったように思いますが、どうなんでしょうか。
自衛隊イラク派遣延長(これも言葉のごまかし。軍隊の出兵だと思いますが。)も、同じように議論なしに決まってしまうのでしょうか。
私が子供の時。よく言われていたこと。
日本は資源が少ない。でも、人間が資源だ。日本人は、まじめに、よく働くから、日本は豊かになったのだ。資源がないから、勤勉でなければいけない。
いつの間にか、まじめ、勤勉、あるいは努力、忍耐などといった言葉は、聞かれなくなったように思います。学校で教えるのは、これだけでよいのではないでしょうか。