不思議な葉っぱ

  葉っぱの写真を撮りに行ったのではないが、たまたま、その経歴を不思議に思う葉っぱを見つけた。
細い葉っぱが、見事に突き抜けている。
これは不思議な状況だ。どのようにして、このような見事な貫通になったのだろう?

 どちらの葉っぱも、風が吹けば動くようなしろものだ。
突き抜けている細い葉っぱも、見た目は確かに錐のように尖っているが、例えばこれを人の皮膚に突き刺せるかというと、そんなことはできず、へなっとなってしまう程度の堅さであろうか。
しかも時期的に、葉っぱはどんどん成長しているはずだ。どちらの葉っぱも。突き刺さり始めた、そもそもの最初の状況を見てみたい。
自然にこのような貫通が起こりうるのだろうか?
今後、成長と共にどのようになっていくのだろうか?
1ヶ月後にどうなっているのか、観察したい。たぶん、何処にあるか忘れてしまっていると思うけど。広い草原だったので。

2012/06/14 広島県東広島市にて撮影

カラス は チュンチュンか?

  先日、小さな子供さんと、若い母親の口論(?)を目撃した。

 子供;(カラスを指差して、嬉しそうに)チュンチュン、チュンチュン
 母親; あれはカーカー。
 子供;(しつこく)チュンチュン、チュンチュン
 母親; カーカー
 子供;(嬉しそうに)チュンチュン、チュンチュン
 母親;(少しいらいらして)あれは、カーカーだってば。
 子供:(まだまだ嬉しそうに指差して)チュンチュン、チュンチュン
 母親;(私がこのやり取りを目撃しているのに気がついて、少しムッとして)この子ったらもう、あれはカーカーって教えたでしょ!
 そして、母親は小さな子の手を引いて引きずるように連れて行ったのでありました。小さな子供は、名残惜しそうに、カラスの方をみながら、チュンチュン、チュンチュン、とまだ言っていた。よほどカラスに出会って嬉しかったのでしょう。 
 語彙量が豊富とは思えない年頃の子供さんでした。多分、まんま、ばいばい、わんわん、ぶーぶーくらいが言える程度の年頃でしょうか。なるほど、この子にとって、カラスはチュンチュンか。少なくとも、雀とカラスが、同類であるということは判別しているのだなあ。この子は多分、犬や猫と、雀やからすの違いを認識しているのだろうなあと思ったのでありました。母親は、カラスがチュンチュンかどうかは別にして、同類であることに気がついたその認識力を賞賛すべきであろうと思ったのでありました。まあ、私がそのやり取りをみていたので、子供に間違いを指摘しただけだったようですが、家に帰って、褒めてあげたのかもしれません。少なくとも、子供にとっては間違いではないはずですから。ただ単にボキャブラリーが無いだけの話です。わんわんとか、にゃんにゃんとか、言わなかっただけましです。
 まんま、と言わなくて よかったあ。
 
 

起きてみたら

 我が家には 猫が一匹いる。

 こいつが なかなか 生意気なんである。
どういう風に生意気かというと、私の言うことを全く聞かない。基本的に猫は、人の言うことを聞かないと聞き及んでいるのであるが、我が家の猫は、さらに聞き分けが無い。平然と私に反抗するのである。家内や息子の言うことは多少は聞いているのに。

 さらに、私は以前、引っかかれたり、咬みつかれたりしたことがあるので、怖くて、なかなか触れないのである。飼い犬に咬まれたことは無いが、飼い猫に咬まれたことがあるのである。お恥ずかしいことに。
家内や息子は平気で抱き上げたり、膝の上にのせたりしているのであるが、私は怖くてできない。こいつが近寄ってくると、いつ引っかかれるのではないかと、ひやひやし、緊張してしまうのである。

 そもそも、こいつが我が家にやってきたときは、ポケットに入るくらいの大きさで、ほっておくと今にも死んでしまうのではないかと思うような弱々しさで、どうにかしてやらなければ、と憐憫の情を もよおさせるような生き物であった。いわゆる、捨てられた赤ちゃん猫だったのである。ところが、いまや彼はふくよかになり、極度に ずうずうしくなっている。かつての面影は無い。

 こいつが 私に寄ってくる場合が二つある。
そのうちの一つは、するめが欲しい時である。
私は晩ご飯の前にビールを飲みながら するめを食すのを好む。
この時である。彼がしっぽを振って寄ってくるのは。この時だけである。私に対し しっぽを振りながら すり寄ってくるのは。でも、目は私を見ていない。するめを見ている。
 なんと、こやつは、するめが大好物なのである。

 さて、もう一つの、すり寄ってくる理由。
寒いとき。そう、私の寝ている布団に、いつのまにか入り込んでいるのである。いつのまにか私に寄り添うように寝ているのである。
おそらく、私を慕って添い寝しているのではなく、暖を求めているだけであろうと思う。

 というわけで、今朝、起きたら、すぐそばに 猫が寝ていた。雄猫であるのが残念であった。
片腕を思いっきり伸ばし、ぐっすりと寝ていた。
こういう時は、不覚にも、こいつを かわいいと思ってしまうのである。