ある存在

いつもは車で通る道を、今日は久しぶりに歩きました。
とある地点で、ふと感じました。どこか違う。以前と、どこかが違うのです。何が違うのだろう?違和感があるのです。なんとなく明るくなったような、開けたような-----。
 そうだ、木がない!
そうです。道から数メートル奥まったところ、電話ボックスの後ろに、以前、木があったのですが、いつのまにかそれが無くなっていました。
 車で通っているときは、まったく気がつきませんでした。徒歩と車と、まったく視点が違うことに改めて気がつきました。
 いつから無いのだろうか?かつて存在していたその場をよく見ると、大きな切り株がありました。直径数十センチはあるでしょうか。そのくらいの大きな木でしたのに。
 おそらくクスノキだと思います。かつてはかなり茂っていました。また、剪定され、ちんちくりんになっていた時期もありました。かわいそうに、かなり切られたな、と思った記憶があります。
 今回は、ちんちくりんどころではなく、根元から、ばっさりと伐られていました。なんで?台風で倒れた?それとも手入れに手間暇がかかるから?  どちらにせよ、残念です。
 今までは特に意識していなかった一本の樹木。なくなってはじめて、その存在感に気がついた次第です。

 よく見ると、切り株から、小さなひこばえが出てきています。
 がんばれ。