人手不足?人材不足?資金不足?

 先日、広島市の繁華街を、看護師さんの一群がデモ行進しました。
看護の現場が、いかにしんどいか、過重労働、人手不足であるか、をアピールしたようです。新人看護師が入ってきても、10人に1人は、重労働(しんどい)、という理由で早々に退職するそうです。看護師さんの離職率の高いのは前々から聞いていましたが。専門職であるのに、です。
 先日の新聞(日本経済新聞5月14日)によると、企業で働く産業医の7割が従業員から自殺をうかがわせる相談をうけた経験がある、とのことです。それに対して、対応に苦慮することがある産業医は約9割。その最も大きな理由は、マンパワー不足だそうです。
 医療現場は、どうも人手不足のようです。看護師さんや、お医者さんの数が足らないんでしょうか?
病院のスタッフを増やすと、病院経営が苦しくなる、と聞いたことがあります。つまり、看護師さんやお医者さんを増やしたいんだけれども、増やすと人件費が多くなり、経営を圧迫してしまう、ということだそうです。ということで、スタッフ一人当たりの仕事量が増えてしまう。
 最近新聞を賑わす、産婦人科医、小児科医の不足、志願者の減少。
問題の解決は簡単。一人当たりの負担、一人当たりの仕事量を減らせば良い。リスクを減らしてあげれば良い。給料を増やせばよい。
ところが、それができない。
 日本は経済大国と言われますが、健康や命に関わる部分で、お金をケチっているようです。
 さて、共同通信社が先日行った世論調査によると、現内閣の支持率は約5割。これは立派だと思います。
ところで、支持の理由で、一番多かったのは、他に適当な人がいない、というもの。
 ここでも人手不足?