鈴虫の音を聴きながら

 毎年、鈴虫をもらっています。毎年もらっていると言うことは、一代限りで絶やしてしまっている、と言うことですが。今年こそは、累代飼育に挑戦しようと思っています。
 りーん、りーん、と涼しい声で鳴いています。

 隣のアパートで、なにやら楽しそうに、騒がしげに、歓声が聞こえます。
もう、夜の十時をまわっているのですが。はやく絶えてほしい状況です。
 歓声も時と場所によっては、ただの騒音です。

 一寸の虫の美しい音を聴きながら、万物の霊長の騒音を思う。