ちょっとリッチな気分

日頃と、ちょっと違うことをしてしまうと、思わぬミスをしてしまう。そういうことってありませんか?いつもと同じ手順で、ことを済ませるはずが、どこかでちょっと違う変更があったら、予期せぬミスをしてしまう。そういうことがあります。
 今日、実はそういうことを体験しました。
 とある電器店のソフトコーナーで、CDを購入しました。よくあることです。その店では、物品の購入でポイントがつきます。よくあることです。会計の時、カードの提示、もしくは電話番号を述べると、レジの人が、その番号を入力してくれます。ここまでは、よくあることです。ところが、今回はなぜか、自分で、テンキーボードのような端末機に、電話番号を入力するように求められました。これは、日頃とちょっと違うところです。いわれるままに、滞りなく、きちんと電話番号を入力しました。そして領収書と商品を受け取り、家路についた訳です。
 どこにも問題ないでしょう?ところが、家について暫くしていると、その電器店から電話がありました。なんと、大ちょんぼをしていたのです。おつりを受け取るのを忘れていたのです。しかも6000円も。おつりを忘れてしまうとは。レジで思わぬ機械の入力作業を行ったので、頭がのぼせていたのかもしれません。いつもと同じ手順でことが終わるはずが、途中でちょっと違った操作があったおかげで、その後の流れに狂いが生じてしまいました。
 家族みんなの笑いものになったのは、言わずもがなのこと。
 でも、ちょっと考えてみると、6000円もおつりを忘れてしまうとは、こんな状況は、人生に二度と無いでしょう。私って、お金持ち?ちょっとリッチな気分を味わいました。
 財布をのぞいてみると、たった一人の漱石が、微笑んでいました。