あくびは、感染症か?

 息子があくびをした。次の瞬間、私もあくびをした。
もしかして、あくびがうつったのか?うつるということは、もしかして、あくびは感染症なのか?

 もし感染症であるとすれば、病原体は、いったいどのようなものなのか?
細菌?ウイルス?それとも、未知の生命体であろうか。
 考えただけでも、ぞっとする。恐ろしいことだ。仮にこの病原体を、あくび菌としよう。
 現在、あくび菌は、人類に対し、それほど悪いものではない。
もちろん、大事な会議などであくびを堂々としようものなら、ボスに大目玉をくらうにちがいない。そういう意味では、この病原体は、悪玉だ。あくび菌の感染によって被る被害は、せいぜい、不真面目だと思われてしまうくらいのものだ。熱が出たり、寝込んだり、間違っても、死んでしまうことはない。
 しかし、もし、あくび菌が突然変異を起こし、致死率の高いものとなってしまったら。考えただけでもぞっとする。恐ろしいことだ。あくびは、非常に速い速度で感染するのだ。致死率の高い病原体が、あっという間に世界中に伝搬していく。考えただけでもぞっとする。
 あくび菌の突然変異 = 人類の滅亡
 そんなばかな。対策を考えなければ。

 まず、あくび菌の特徴を考察してみた。私の人生における、これまでのあくびに対する観察結果によると、
(あくびの特徴)
 A  あくびをよく観察してみると、一般的には、その動作は、まず大きく息を吸い(これをphase1とする)、そして、大きく息を吐く(これをphase2とする)、という二段階に分かれるようだ。比較的緩慢な動作である。すばやくあくびをする人はいない。
 B その感染速度は、非常に速いようだ。下手をすると、あっという間に部屋にいるかなりの人にうつる。重大な会議のときほど、難しい講義の時ほど、感染速度は速い。
 C すべての人にうつるわけではなさそうだ。ということは、免疫がある人と、そうでない人がいると思われる。

上記の観察結果から考察した私なりの対策を以下に記す。感染して死亡したくない方はメモするよう、オススメします。
(あくび菌感染への対策)
A まずは、感染しないことが大事。おそらく、phase2のときに、病原体が感染者から出てくるのだと思われる。ということは、phase1の動作を行っている感染者を発見したら、すぐさま息を止めること。
B 重大な会議や、難しい講義には出席しないこと。やむなく出席した場合は、頭の中で、何か楽しいことでも空想しておればよい。
C 今のうちに免疫をつけておく。どうすれば効果的な免疫がつけられるかは、まだ研究途上です。これが解決すれば、おそらく10年後には、私はノーベル賞受賞か。