小赤の数え方

 小赤(こあか)と呼ばれている金魚がいます。小さな金魚で、金魚すくいでよく見かける、あの大きさです。もちろん鑑賞魚としても飼育されると思いますが、実は、えさ用として、大量に販売されています。運が良ければ、鑑賞魚として長生き出来るかもしれません。でも、運が悪ければ、もうじき何かの餌になる、そういう薄命の金魚達です。
 もう数年、ある魚を飼育しています。(http://www.nanba-dental.com/intro/akame2.htm)
その餌として、時々、小赤を買います。薄命の小赤達は、ペットショップの店内に置かれた小さなひょうたん池で、大量に泳ぎ回っています。店員さんは、客の注文の数ほど網ですくい、ビニール袋に入れてくれます。買うとき、いつも思うのですが、どうやって店員さんは数を正確に数えるのだろう?生き物ですから、あちこち動きます。水の中では当然自由自在に動き回っていますし、網ですくわれたときも、跳ね回っています。ひと網で数匹から十数匹程度すくっているようですが、数えるの難しそう。いつもの店員さんは、網ですくったときに数えているようですが、あっという間に二十匹をすくってくれます。(私はたいてい二十匹買います。ほんとうに二十匹もらったかどうか、確認したことはありません。だって、数えるの難しいです。)
 先日購入したとき、新しい店員さんでした。いつものごとく、二十匹お願いします。はい、わかりました。そこまでは、いつもどおり。しかし、なんと時間のかかることか。その店員さんは、ひと網で数匹すくい、それをプラスチックケースにいれ、その小さなケース中で泳いでいる小赤を、一生懸命数えています。(大丈夫かな?少し不安。)ようやく数え終わった店員さんは、またひとすくいし、同じプラケースに、また数匹いれました。(そんなことしたら、さっき数えたのおじゃんじゃないかな?)また一生懸命数え始めました。(大丈夫かな?非常に不安。時間かかりそうだから、店内の生き物を見てきます。)古株の店員さんが、なにかアドバイスされたようです。どうにか、二十匹はいった(と思われる)ビニール袋をもらいました。一匹ずつ、合計二十回すくった方が、はるかに速かった。それにしても、ベテランの店員さんの技量はすごい、と再認識したのでした。