奇妙な足跡

 朝、例によって、愛犬の散歩。
 さあ、散歩に行こう。ワン。と勇ましく出かけようとしたが、空はどんより、雪がちらほら舞ってきた。行こうか、どうしようか。
どうする?と愛犬と目を合わせる。案の定、彼は、絶対に行く、と主張している。
 まあ、雪だから、少しくらい濡れても良いか、と考え、颯爽と出発。
 今朝は、ぼたん雪。積もりにくいようだったが、それでも20〜30分で、うっすらと積もってきた。あまり積もるといやだな、と思いながら、愛犬と歩く。
 雪が降っていても、さすがに散歩すると、身体が暖かくなる。
 我が愛犬が、散歩から帰ってまずすること。それは、水を飲むこと。
でも、雪の日は、その必要は無い。なぜなら、喉が渇くと、舌をべろべろ、積もった雪をなめながら歩くから。
 まっさらな雪の上に、足跡ができた。
ヒトの二本の足跡。その横に、奇妙な足跡。四本足のようだが、中程に奇妙な跡が断続的に続いている。舌の跡。