寒中、暖あり

 二月に入って、めっきり冷えてきました。今日は寒いですね、が朝の常套の挨拶になった今日この頃。ところが、今日は比較的暖かな一日でした。
 午後八時過ぎ、仕事を終え、職場の建物から外へ出た一瞬、あの、春の薫りがしたような。ほんの一瞬でしたが、春先に感じるあの独特の薫りがしたような。そう、土が暖められ、植物が萌えてくるような、あの独特の薫り。
 寒さが続いていたから、ちょっとした暖かさで、春を感じたのでしょうか。それとも、いい加減、寒さにうんざりし、春を待ちわびた心が錯覚を呼び起こしたのでしょうか。
 さて、夜遅く。机に向かっていると、何やら、ぶんぶんうるさい音。そう、大きなハエが、飛び回っているのです。部屋の中を、ぶんぶん飛んでいます。ハエが出てきたということは、やはり、今日は一日暖かったのかな。
 ところで、ハエって、成虫越冬なのか。