もうすぐ春

 愛犬と川沿いの小道を散歩。
 今朝は春を思わせるような暖かさ。寒い二月だが、さすがにこの頃になると三月の気配がそこここに漂っている。
 冷たい空気の中にも、朝日がぽかぽか心地よい。水鳥たちの動きも、いつもより活発に思える。親指のあかぎれが、いつの間にか治りかけている。いつもは軍手をして散歩だが、今日はその必要もなさそうだ。このまま寒さがぶり返さなければよいが。
 愛犬が、うんちしようと身構えた。すかさず、小さなスコップをお尻の下に用意する。最後の一個がつるりん、と勢いよく飛んでいった。地面に落ちた。落ちたうんちのすぐ横に、小さな青い花が、たった一つ咲いていた。
 春の気配を感じると、何となく浮き浮きする。べつに何をするという予定もないのだが。
 今日、春一番がふいたそうです。