春の女神

 春の女神に会いに行った。
昨日から急に暖かくなってきた。もうそろそろ出ているはずだ。家族4人でお弁当もって近くの山へ行った。
 まだ茶色の枯葉が絨毯のように一面を覆っている。でも、そこここに、ピンクや紫のスミレが顔を出している。春欄を探しながらゆっくり歩く。早春の里山のにおい。枯葉を踏む音。暖かいそよ風が、ほほに心地よい。コブシの花びらが風に舞う。スミレを踏まないように気をつける。感覚を研ぎ澄まし、雑木林を歩く。
 あ、枯葉が飛び立った*1。やはりいた。一年ぶりの再会。春を実感する。

*1:春の女神、ギフチョウは、枯葉の絨毯に静止していると、巧妙な保護色で見えません。