不合格ライン

 私の学生時代、試験は、60点が一つの区切りだった。それ以上は合格、それ以下は不合格、再試験、となる。60点以下が続けば、留年となった。60が、区切りのラインとされていた。
 さて、現代。
 先日の新聞によると、国民年金の未納率は、36.4%とのこと。なんとびっくり、三人に一人は払ってない。すみません間違えました。三人に一人 以上 が払ってない。保険料免除者、猶予者がいますので、ほんとの納付率は、もっともっと下がります。ちなみに、昨年は低所得で保険料を全額免除された人が14万人増加したとのこと。14万人 ではなく、14万人増えた 、です。え?ほんと?日本の不景気はそんなに凄まじいの?そんなに貧乏している人が多いの?それとも、免除の要件が甘い?のか。
 いずれにせよ、大勢の方々が、保険料未納の状態です。
さて、まじめに払っている人達の立場はどうなるのでしょうか?100人に一人払ってない、くらいならあとの99人は我慢するでしょうが、3人に1人なら、あとの2人はどう思うでしょうか。ばかばかしい、と思うのが普通では?既に制度の崩壊と言ってもいいのではないでしょうか。
 どうしてそんなになっちゃったのでしょうか。制度の設計自体に無理があるようです。
 納付率63.6%  ただし、大勢の免除者、猶予者がその裏に存在する。実質的には、60%以下。区切りのラインを下回る。
とりあえず、カンニングして63点とりました。日本社会は落第生か?