蝶二見

 今朝、いつもより少し遅めに愛犬と散歩に出かけた。歩き始めて少したったとき、なつかしい、上品な薫りが。ああ、金木犀の薫りだ。そうか、もうそんな季節か。あらためて秋を感じる。いつもの川沿いをゆっくり歩く。セイタカアワダチソウが、そろそろ黄色に色づき始めている。散歩してもあまり汗をかかなくなった。ほんの少し前までは、汗びっしょりになっていたのに。
 散歩のあと、庭で一仕事。ごそごそしていると、黒っぽい生き物が傍らの茂みから飛び発った。あ、ルリタテハ。そういえば、先日、ほととぎすに終齢幼虫がついていたっけ。いつの間にか、成虫になっている。いま羽化したばかりかもしれない。どこかに飛び去ってしまった。来年まで、無事でいてくれればよいが。食害された葉が痛々しいほととぎすが残された。ご苦労さまでした。今度は私の為に奇麗な花を咲かせてね。
 夕方、庭先で読書。ふと先に目をやると、白っぽいものがちらちら動いている。ウラギンシジミ。葉裏に止まったのでそろっと近づいてみる。やはり翅先が尖っている。秋型。この蝶が目立ってくると、秋の到来。
 秋を感じた1日でした。