爪は、なぜあるのか

 ほっと一息の入浴タイム
いつものごとく、息子の難問が待ち構える。
 ねえねえ、お父さん、なぜ、指の先に爪があるの?
これは難問だ。そんなこと考えたこともない。あるから、あるのだ。
うーん、よくわからないが、保護するためじゃないかな?
 だったら身体中に爪があってもいいんじゃない?皮膚を保護するために。
そうだよね。
猫をみていると、引っ掻いたりするために、爪があるんじゃないかとも思う。要するに、武器として使えるんじゃないかな。人間に爪があるのは、その名残じゃないのかな?
これじゃ納得しない息子。私もいまいちこの回答に自信がない。
爪がなかったら、爪切り屋さんが廃業してしまうからじゃないか?
マニキュアが塗れなくなるからじゃないか?
いろんなことが思い浮かぶ。でもこの二案は直ちに却下された。
お風呂からあがって、家内にも聞いてみた。
 爪がなかったら、指先に力が入りにくいんじゃないの?
それもあり得るな。力がかかっている部分の皮膚が長い進化の過程で変化して、硬化したってことかな。
 本当のところはどうなんでしょう?